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法王来日

ヨハネ・パウロ2世教皇聖下は1981年2月26日、長崎において、次のように語りました。

「きょう、私はこの長崎の殉教者の丘、多くのキリスト信者が生命をいけにえとしてささげ、キリストに対する忠実のあかしをたてたこの丘を訪れる、数多くの巡礼者の一人になりたいと望んでいます。1597年2月5 日、西坂で26人の聖殉教者が十字架のもつ大きな力の証しとなりました。実際、彼らは多くの殉教者の初穂となったのであり、彼らの後に続いた数多くの殉教者は、自分たちの苦しみと死によってこの土地を更に聖なる土地としたのでした。きょう、私は26聖殉教者とそのあとに続いた多くの殉教者に感謝をささげるためここに参りました。」

本日の列福式をもって、教皇聖下の預言者的なこのことばは、ほぼ実現を見たということができます。4世紀を経て、188人もの偉大な信者に光が当てられました。その人びとはすべて、キリストへの信仰を、いのちをかけてあかしする賜物を受けたのです。「命の書」(フィリピの信徒への手紙 4章3節)にひそかに記されていたその名前は、今日、福者の列に加えられました。

ベネディクト16世教皇聖下は「キリスト教における、神と人々への、迫害する者たちも含めた人びとに向かう愛以外の何物でもないという、この殉教者の大きな特徴を、常に明らかにする必要がある」と語ります。(2007年12月26日 お告げの祈り) 未来に向かって不安を感じている私たちの世界において、「その衣を小羊の血で洗って白くした」(ヨハネの黙示録 7章14節)人びとの模範は、信頼に足る出発点であり、信仰の公のあかしです。それは私たちが理想としていることを証言し、神の子となった人びとの間の、親しい交わりを深めるものだからです。